先日、2017年公示地価が発表になりました。全国商業地上昇率上位トップ5を大阪が占め、弊社大阪支社(北区茶屋町12-6エスパシオン梅田ビル)が調査地点になっており、全国上昇率5位になっております。
2017年地価公示・商業地点上昇トップは道頓堀で41%上昇
最高価格は銀座山野楽器㎡5050万
地価公示の住宅地をみると、上昇率上位10位に、宮城県仙台市の7地点が入った。1 ~4位、6位、9位が仙台市若林区の地点、8位が仙台市青葉区の地点。1位の「白萩町 14-18」は、前年から12・3%上昇し、公示価格は㎡当たり14万6000円。仙台市の上昇 率上位いずれの地点も、15年に地下鉄東西線が開業して交通利便性が向上した新駅周 辺で、住宅需要が旺盛。一方、5位は、東京都港区の「南麻布4丁目19番1」で10・9% の上昇。㎡当たり275万円。そのほか、7位に福島県いわき市の「四倉町字東3丁目20 番1」、10位に福岡県福岡市「六本松4-5-18」が入った。
公示価格の上位をみると、東京都23区内の地点がトップ10を占め、東京都千代田区 の「六番町6番1外」が㎡当たり375万円でトップ。次いで、港区の「赤坂1-14-11」が 368万円、港区の「白金台3-16-10」が310万円、千代田区の「三番町6番25」が288万 円、千代田区の「一番町16-3」が281万円だった。
一方、商業地をみると、上昇率上位トップ5を大阪市の難波エリアと大阪駅周辺エ リアの地点が占めた。上昇率1位の「づぼらや」(道頓堀1-6-10)は、前年から41・3 %上昇し、公示価格は㎡当たり400万円。2位の「CROESUS(クリサス)心斎 橋」(宗右衛門町7-2)は35・1%上昇で、1290万円。4位の旧・ヤマハ心斎橋店の地 点(心斎橋筋2丁目39番1)は33・0%上昇で、1100万円。1位の「づぼらや」は他2地 点より割安感があったため、上昇率が伸びた。難波エリアはインバウンド増加に伴う 新規出店需要が強く、さらに周辺部でホテル用地としての需要も旺盛。国交省による と、「ホテル開発はまだ続いている」としている。大阪駅周辺では「珍竹林」(小松 原町4-5)が34・8%上昇で3位に、「エスパシオン梅田ビル」(茶屋町12-6)が30・6 %の上昇で5位となった。
また、6位は、京都市東山区の「豊田愛山堂」(四条通大和大路東入祇園町北側277 )で29・2%上昇。国内外の観光客増加に加え、有名観光施設に近接しており店舗の 出店意欲が特に強い。7位は、名古屋市中村区の「松岡第二ビル」(名駅2-36-10)で 29・0%の上昇。名古屋駅東口は大規模再開発ビルの竣工が相次ぎ、就業人口増加を 見込む店舗需要が旺盛。さらに、観光・ビジネス客の増加でホテル用地の需要も顕在 化している。
8~10位は東京都中央区銀座の3地点で、8位は、「銀座尾張町TOWER」(銀座 6-8-3)で29・0%上昇、9位は「明治屋銀座ビル」(銀座2-6-7)で28・9%上昇、10 位は「ZARA」(銀座7-9-19)で27・1%上昇となった。そのほか、福岡市博多駅 周辺では、大規模商業施設の集積が進み、地下鉄七隈線の延伸などで地価が上昇して いる。
商業地の公示価格高上位をみると、トップ10は東京都23区内が占め、1位は「山野 楽器銀座本店」(銀座4-5-6)で㎡当たり5050万円。次いで、「対鶴館ビル」(銀座 5-4-3)4300万円、「明治屋銀座ビル」3700万円、「ZARA」3660万円、「丸の内 ビルディング」(丸の内2-4-1)3490万円など。
さらに、工業地では、圏央道沿道での物流用地需要が強まった。埼玉県内と神奈川 県内の延伸、茨城県区間全線の開通でアクセス性が向上し、埼玉県入間市の「入間9 -1」は10・3%上昇し8万4400円となった。
(提供:日刊不動産経済通信)